先日、井上レディースクリニックさんで妻が和痛分娩を体験しました。
本日は、その時の様子を編集者(男性)であるパパの目線で記事にしたいと思います。
東京都立川市にある婦人科・産婦人科で、立川市の方であればその存在をご存知の方も多いのではないでしょうか。
今回の出産は二人目の出産となり、一人目も井上レディースクリニックでのお産で、その際は、普通分娩での出産。立ち会いもしました。
今回、和痛分娩という選択肢があることを知り、先生にも相談させて頂きました。
そして驚いたのは、「和痛ありき」で物事が進んだわけではなく、大前提は、母子の状態をしっかりと見守り、その状況を見極めながら判断するという印象が強かったことでした。
まず私が得た情報として、病院で定期的に開催される「麻酔教室」の資料でした。
そこには、【メリット】と【デメリット】が明確に記載されていました。
【メリット】として
・痛みが軽減される。
・産後の回復が早い。
・計画的にお産を設計できる為、病院の体制としても万全の体制でお産に挑める。
【デメリット】として
・麻酔を使っての出産に対するリスクが多少はある。
ということでした。麻酔教室での資料は、純粋なデータとして客観的に示されたもので、私の感覚として、闇雲に「和痛分娩」をお勧めしているわけではなく、バースプランの選択肢のひとつとして考えてください。と受け取れました。
事実、もともとの出産予定日は2015年1月1日だったのですが、2014年12月中旬になっても、「いつ、どうする」ということが決まったわけではなく、母子の状況を慎重に見極めていく日々が続きました。
さて、いよいよ、12月下旬の検診の日。
先生と何度も話し合い、私たち夫婦でも話し合い出産の日程を決めました。
前日に、長男を自身の実家に預け、当日の朝、病院に向かいました。
長男の出産は、破水してから病院に向かったので、その時と異なる感覚が非常に不思議でした。
病院に行き、院長先生から促進剤を使い、陣痛を促し、陣痛、お産に関して、麻酔のコントロールを行っていくが、基本的に麻酔の役割として、最低限の痛みのフォローをしてもらう程度の使用で行うことも確認しました。
さぁ、出産です!!
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という気持ちにはなりましたが、実際のところ、朝から昨日と変わらぬ体調の妻と病院に行ったので、とにかく不思議でした。本当に、今日うまれるんだろうか・・・。
いずれにしても、計画した出産日は平日ということもあり、私は一旦仕事場に向かいました。
仕事場と病院は15分程度で移動できる距離でしたので、状況が変化したら連絡を頂けることになっていました。
とりあえず、朝はそんな感じで時間が過ぎ、お昼頃、普通に妻から連絡がありました。
「ヒマです。」
これは間違いなく長男の時と大きく違いました。
長男の時は、破水して病院に行ってからは、小さな波だんだんと大きな波に変化していくような流れがあったのですが、今回は痛みがコントロールされている分、
本当に今日うまれるのだろうか。
という不思議な感覚が続いていました。
で、実際の出産はどうなったか。
仕事も片付き、病院に戻ったのがお昼過ぎ。
病院に着くと「奥さん、分娩室に移動中ですよ。」とのこと。
一瞬なんのことを言っているのかわからず「えっ?」と思いましたが、
立ち会い出産を希望していたので自分も用意して、分娩室で合流しました。
何年か前の長男の時を思い出しながら、この急展開すぎる事態を受け入れることに精一杯な自分。
引き続き、麻酔のコントロールは行いながら、懸命に頑張る妻を励ましながら娘が生まれてきました。
和痛分娩。
痛みを完全に取り去りスポンと生まれてくるわけではなく、あくまでもサポートしてもらいながらの出産に感じました。
そして、長男の時と何も変わらない同じ気持ちが溢れてきて、ふわふわっとした感覚の中で、じわっと幸せを感じました。
私たちにとっての和痛分娩は、結果的には私たちにベストなバースプランとなりました。
ただ、仮にもう一人こどもが生まれてくることになったとしたら自然分娩と和痛分娩、どちらにする?と妻に聞いた所、
「その時になってみないとわからない」との回答でした。
自分はてっきり和痛を選択するのかなと思っていましたが、そうゆう言葉を発した妻の気持ちも時間が経つとなんとなく分かる気がしてきました。
自然分娩と和痛分娩、どちらも素晴らし出産に変わりはなく、その時の環境に合わせて選択すべきプランなのだと思いますし、病院の方針自体がそのように感じました。
いずれにしても、納得できる形で私たちのバースプラン一緒に作ってくれた井上レディースクリニックの皆様に、この場をかりて感謝いたします。
最後に、入院中のお部屋はこんな感じでした。私が出張で使っているビジネスホテルとは比べ物にならないぐらい居心地が良かったです。また、空調管理についても徹底されていていました。(冬のビジネスホテルは暖房入れると次の日声がガラガラになるぐらい乾燥しますからね。それに比べると、病院の空調への配慮を感じます。)
また、病院には記念樹というモニュメントがあり、ここで生まれた赤ちゃんの名前が全て刻まれています。ここに来ると、慌ただしい日々の自分から解放されるんですよね。パワースポットだと思います。
食事をする「花水木」というレストランです。入院最終日には、パパにもお祝い膳があります。退院後の慌ただしい日々の前のゆったりとした時間を作ることはとても大切なことです。
レストラン「花水木」の前のガーデン。いつでも手入れされたお花たちを楽しむことができます。
病院のエントランスには、立川駅周辺にも作品が展示される、銅板作家の赤川さんの作品が出迎えてくれます。
自身、和痛分娩の知識も乏しく、特にパパとしての立場から、どうゆうものか全くわからない不安はどうしてもありました。(インターネットでもパパの目線からみた情報は圧倒的に少ない。)
本記事で、あくまでもひと家族の結果とはなりますが、少しでも和痛分娩に対する情報が伝わり、ご夫婦にあった選択に対するひとつのアドバイスになれば幸いです。